渋野日向子「不運な」予選落ち。「風のせいではなく、すべて自分のせい」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images/JLPGA提供

 ドライバーが左右にブレてラフに転がり、他のショットの距離感も乱れた。それでも、アプローチでしのぎ、パッティングで耐えしのんだ初日だった。

「試合勘を取り戻すのに、時間がかかりました」

 昨シーズンから、プレー中の見た目に変化があったのは、パターが新しくなったことに加え、パッティング時のルーティンだ。素振りをせず、もともと速いプレースピードがより速くなり、スタンスもやや狭めた。

「(パットは)あまり時間をかけないように、オフから取り組んできました。(目的は)ただプレーを速くしたいってだけ。そんなに頭を使って考えても(結果は)変わらないのかなって。直感で打つ。直感が一番、自分には合っているのかなと思います。(スタンスを狭めたのは)体重移動を少なくするために狭めて、ストロークの再現性を高くするためです」

 インからイーブンパーでスタートした2日目も、14番パー5でダブルボギーを叩き、先にスコアを落とした。以降、スコアを戻しては落とし、落としては戻す展開に。

「14番のダブルボギーが今日一番悔しい。それで、おかしくなっちゃった。風に関しては、確かに強かったですけど、方向はわかっていた。風のせいとかではなく、すべて自分のミスです。

 アプローチはチップイン(バーディー)もあったけど、何個もボギーを叩いた。パー5で計4つ(スコアを)落としているのが、個人的にはメンタルにきていますね......」

 このオフには、より腹筋を使うようなスイングへの改造にも取り組んだ。

「お腹を粘りながら、身体を回すとしっかり振り切ることができる。(初日が終わって)青木(翔)コーチに改めて指摘されて、練習しました。(2日目に関しては)ドライバーは昨日より飛んでいたと思うんですけど、やっぱりショットにブレがありましたね」

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