渋野日向子、開幕へ弾ける笑顔「プレー中の言葉には気をつけなきゃ」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images/JLPGA提供

 昨年の同大会では4位に食い込み、人生を一変させることとなった全英女子オープンの切符を手にした。験のいい大会なだけに、好結果を残し、新シーズンへの勢いをつけたいところだ。

「初めて出場したのが、2018年。(その大会初日に)ホールインワンもしたことがあって、昨年は全英の出場が決まって、思い出深い大会です。この試合から2020年が始まるし、過去2年の大会と比べても、いい状態で臨めると思う。昨年より、もっと上位を目指せるようにがんばりたいな」

 全選手が会場入りの際に検温を義務づけられ、コーチを含めた全スタッフもPCR検査を受けた。そして、試合は無観客と、感染防止対策を万全にしての大会となる。

「思った以上に、自分の声をカメラのマイクが拾っちゃうと思うので、(プレー中に発する)言葉には気をつけなきゃと思います(笑)」(渋野)

 その渋野と昨季、最終戦まで賞金女王レースを争って勝利した鈴木愛は、新シーズンの開幕を前に、彼女らしいネガティブな意気込みを口にした。

「こんなに早く(シーズンが)開幕するとは思っていなくて、(開幕は)もう少しあとを想定していました。(その分)思った以上に、ショットが間に合っていない感じ。アイアンは切り返しのタイミングが合わず、そのアジャストができていない。

 でも、ドライバーはいいし、パターも調子がいい。ショットでどれぐらい(カップに)つけられるかがカギを握るかな。(無観客で開催されることは)ちょっと寂しい。キャディーさんに盛り上げてもらって、自分の気持ちを高めてゴルフに集中したい」

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