安田祐香、NEXTブレイク候補筆頭。坂田塾出身「8か条は破っていません」 (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 やっぱり"ゴルフをしている=お金持ち"って目で見られてしまいがちですけど、私はそれほど裕福な家庭で育ったわけではなかったので、塾に入らなかったらゴルフを続けていなかっただろうなと思います。

 もちろん、塾では怒られたりすることもありましたけど、『すごくいい環境だったな』と思っていました。塾では、メンタルトレーニングとか、特別に時間を取ってすることはないんですけど、塾長が怖かったので、自然とメンタルも強くなりました(笑)」

――坂田塾には、「隠し事をしない」「嘘をつかない」「約束事を守る」「挨拶は大きな声できちんとする」「お礼状を書く」「ラウンド前30分、ラウンド後1時間はアプローチ・パターの練習をする」「スコアを誤記しない」「ゴルフノート・漢字・英語の書き取りを毎日する」という8か条があるそうですね。

「なかには(8か条を)守っていない子もいましたけど(笑)。私は、自分が覚えている限りでは、一度も(8か条を)破ったことはなかったと思います」

――小学校6年生の時に出場した全国大会では、15位という結果でした。その成績についてはどう思いましたか。悔しかったですか。

「それが、悔しくなかったんですよね。『全国で15番目のプレイヤーって、私、なかなかすごい!』って思っていました(笑)。当時も『プロになりたい』と言っていたんですけど、(その時はまだ)漠然とした遠い夢でした。

 その後、中学生になって、競技成績が少しずつよくなり、プロのトーナメントにも参加するようになって、ギャラリーの方々に応援されることがうれしかったですし、優勝争いを演じている時が楽しかったので、本気で『プロになりたい』と思うようになりました。(プロの試合に出ている時は)『好きなことを仕事にできるならいいな』『ここで、私も戦いたい』って思っていました」

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