【木村和久連載】賭け麻雀はレート次第で合法!? 片やゴルフの場合は? (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 じゃあ、麻雀やゴルフでお金を賭けると、なぜ賭博罪となるのか?

 それは、儲ける相手が胴元じゃないので、ビジネスモデルとして成り立たないからです。その腹いせで、賭博罪適用案件になっているのかもしれません......って、あくまで憶測ですがね。

 じゃあ、公営の賭け雀荘や賭けゴルフ場を作れば、丸く収まる......って、そういうことはあり得ないでしょう。

 ギャンブルというビジネスは、賭けたお金に対する還元率の商売です。そこに胴元がいれば、そこから税金なり何なりで国家も潤いますが、胴元が存在せずに当事者同士でやられては、国家が介入する隙がない。どうやって、お金を徴収していいのか、途方に暮れるのです。だから、罰を与えるんでしょうね。

 ともあれ、ゴルフは賭けなくても、楽しいですよ。新緑のコースに出て、森林浴をするだけで、すごく気持ちがいいですから。スコアなんか気にせず、18ホール回れば、それだけで気分爽快です。

 今後、ゴルフはスキーのようになっていくんじゃないですか。スキーはタイムなどを気にせず、コースを滑って降りてくるだけ。それだけで楽しいんですから。

 ゴルフも、いつしかスコアも気にしなくなって、ラウンドするだけで「楽しい!」って、なるのかも。そっちの方向にいけば、女性客も増えて、よりレジャー化すると思います。

 ゴルフには、そもそもスコアを競うコンペというものがありますからね。ですから、日頃は仲間内で昼食や売店のお茶ぐらい賭けて遊べば十分です。それはそれで楽しいし、負ければ、結構悔しいです。ゴルフとはそういうものです。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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