【木村和久連載】賭け麻雀はレート次第で合法!? 片やゴルフの場合は? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 個人的には、自分からニギりを提案することはありません。同伴プレーヤーに誘われて、付き合いでやることが、たまにあったくらいです。それも、トータルで動くお金は1000円程度。すべて、昼飯や、プレー終了後にコンビニで買うおやつに変わるわけですから、まさに「一時の娯楽に供する物」に適していたと思います。

 今となっては、ゴルフをできることが幸せであり、賭け事をする余裕なんてないです。

 ともあれ、ゴルフが賭け事になるのか、個人的には甚だ疑問に思っています。ゴルフの場合、自分の技量でスコアを競い、そのスコアの差でお金をやり取りするわけですからね。

 賭けというのは「偶然性」があるから、賭けなのです。賭ける側が、何らかの作為を加えてはいけないのです。

 だから、ゴルフの同伴プレーヤー同士のスコア競争が、「賭け」と言われるのは、ちょっと納得がいきません。

 そのスコア競争を「賭け」と言うなら、優勝者が一番お金をもらえるプロのトーナメントは、壮大な博打になるわけじゃないですか。それこそ、スキンズマッチ()なんか、現行犯逮捕モノですよ。
※トッププロたちがスポンサー提供の賞金や賞品などを取り合うエキシビションマッチ。

 結局のところ、賭け事に関しては、国家の都合のいいように振り回されているのが現状です。俗に言う公営ギャンブルは、賭博法の対象外ですから。競馬やボートレース、競輪、オートレースなどは、立派な賭博とも言えるはずなのに"セーフ"です。

 あれって、胴元は"国家(地方自治体や公益法人)"ですからね。そのうえ、胴元(国家)、いわゆる運営する側が自分たちの分け前をまず取って、余ったお金を勝った人に分配しているだけ。胴元は、すごく儲かるんですな。ゆえに、カジノも特別立法で国にお金が入るようにして、ボロ儲けしたいのです。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る