PGAツアー再開に世界トップ5もエキサイト。松山英樹は次戦から登場 (3ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

(再開までの)最後の1カ月は(フロリダ州の)自宅近所に住む仲間とプレーをしていた。ダスティン(・ジョンソン。35歳/アメリカ)や、リッキー(・ファウラー。31歳/アメリカ)、シェーン(・ローリー。33歳/アイルランド)らと頻繁にラウンドをこなしたけど、試合を戦いたくて仕方がなかったよ。

(無観客試合で)ファンがいないのは残念だけど、ルールをしっかり守って、ツアーが継続できるように努めたい」

 世界ランキング3位(大会時点)のブルックス・ケプカ(30歳/アメリカ)も、再開初戦からカムバック。マキロイと同様、32位タイと振るわなかったが、「この3カ月の休みは、僕にとってはある意味"ボーナス"だった」とケプカ。膝を痛めていた彼にとっては、ツアー中断期間がいい休養になったという。

「おかげで、しっかりとリハビリができた。本当のところ、シーズン中に(故障した膝は)もう二度と戻らないと思っていたから、この休みはありがたかった。そのうえ、(膝は)以前よりもいい状態になったから、今は戦えることが本当にうれしい。ツアーもすばらしいルールを作ってくれたから、安心して転戦を続けられる」

 膝の負傷という長いトンネルから抜け出したケプカ。以前よりも明るい表情を見せていた。

 一方、母国スペインの家族のことを思いつつ、不安な日々を送っていた世界ランキング2位のジョン・ラーム(25歳/スペイン)も、ツアー再開には喜びの声を上げ、試合に向かう士気は高まっていた。

「3カ月も試合に出なかったのは、これまでの人生で最長。だから、自分への期待をどれだけ抑えることができるか。そこが、今週のカギだ」

 しかし、ラームは予選落ち。久しぶりの試合で、逸る気持ちをうまく抑え切れなかったようだ。

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