【木村和久連載】コロナショック後、スループレーが定着するは本当か (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そうしたことを踏まえれば、いろいろと面倒だから、コースとしては「休みにしてしまおう」という考えだったのでしょう。

 あと、有名企業が経営しているコースも、完全休業していました。大手電鉄会社とか、ディベロッパーとかですかね。系列コースから感染者が出たら、企業イメージが悪くなりますからね。「とりあえず、やめておこう」となります。

 逆に、「ホームステイ」と強く叫ばれていた時でも、何事もなかったように、こっそりと営業を続けていたコースもありました。地方の独立系や、チェーン系のコースですかね。

 そもそもほとんどの自治体において、ゴルフは営業自粛の対象になっていませんでしたからね。みなさん、「3密」にならない対策をきちんと取って、メンバーを中心に活動していたようです。

 首都圏は別にして、他県への往来が少ない地域では、ストレスを溜めていたメンバーさんたちが、地元のコースにこっそりと集まっていたのは、確かなようです。その際には、メンバーコースの有りがたみを痛感したコースも多いのではないでしょうか。

 メンバーは「プレーしたい」。コース側は「営業したい」。そんなお互いの思惑が一致したんですな。

 今後も、運営サイドはメンバーさんと協力して、コロナ対策をきちんとして、ともに歩んでいくことになるでしょう。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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