【木村和久連載】コロナショック後、スループレーが定着するは本当か (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そうなると、従業員を雇用する意味でも、どんな形にせよ、レストランは復活させていかなければいけません。現状では、弁当や軽食を提供するなど、それぞれのコースで工夫をこらしているようです。

 そして今後も、たとえスループレーが一般化していくとしても、レストラン部門の営業をこのまま縮小していくことは避けたいところでしょう。北海道や沖縄でも、スループレーのあと、ラウンド後にしっかりと食事をするのが常。「3密」にならないレストラン営業の復活が、これからの課題になりますね。


売り上げが大きい飲食部門の営業をどういう形態にしていくのか。それが、今後のゴルフ場の課題と言えそうです...。illustration by Hattori Motonobu売り上げが大きい飲食部門の営業をどういう形態にしていくのか。それが、今後のゴルフ場の課題と言えそうです...。illustration by Hattori Motonobu
◆コロナ対策に厳格なコース
 スループレーうんぬんではなく、自粛期間中、ゴルフ場の営業そのものをやめていたコースも、ちらほら見受けられました。どういうコースが完全自粛をしていたのか?

 それは、老舗の名門倶楽部です。

 来場者の平均年齢は70歳以上で、メンバーは一流企業のVIPばかり。ゴルフ場で何かあったら、大変なことです。

 もちろん、メンバーは国の偉い人たちともつながっています。緊急事態であることを考えれば、国の方針に従うのは当然でしょう。

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