【木村和久連載】コロナショック後、
スループレーが定着するは本当か

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 要するに、18ホールのコースにおいては、余程のことがない限り、スムーズなスループレーはあり得ません。だから、スループレーでは「昼の待ち時間がない」というのは嘘です。結構ありますし、混んでいれば、なおさらです。

◆北海道、沖縄の場合
 北海道や沖縄でプレーしていても、コースが混んでいれば、ハーフが終わった段階で休み時間が入ることは、しょっちゅうあります。誰かが「スループレーは、そのまま18ホールラウンドできるから快適」と言っていますが、トップシーズンでは、お昼休みの時間分ぐらい待たされることはザラです。

 ともあれ、北海道や沖縄のスループレーは、午前スタートと午後スタートに分かれているのが一般的。だから、午前スタートで9番ホールを上がったら、そのまま10番ホールに向かいます。

 その際、10番ホールで何台か乗用カートが待機していることがありますが、それはそれで仕方がないことです。2~3台待っていたら、20分ぐらい休憩しましょう。

 先にも触れたとおり、トップシーズンだと、もっと待つ場合があります。その際は、10番ホールの前に広めの茶店がたいていありますから、そこで、そばを食べたり、軽食をつまんだりするんですな。

◆レストランの営業について
 クラブハウスになるべく入らないゴルフ場の営業――これは、新型コロナウイルスの感染防止のうえでは、やむを得ない対策です。

 ただ本音を言えば、コース側としては、クラブハウスにあるレストランはどんどん利用してほしいと思っています。なにしろ、コンペを含めた飲食部門の売り上げは、全体の2割以上あると言われていますからね。年間5億円を売り上げるコースなら、1億円以上が飲食部分。それは、結構デカいですよ。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る