【木村和久連載】処世術を磨くのに最適?「言い訳の天才」を育むゴルフ (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

たしかにゴルフには「言い訳」が付き物ですよね...。illustration by Hattori Motonobuたしかにゴルフには「言い訳」が付き物ですよね...。illustration by Hattori Motonobu まあ、そんな弱気なことを言いつつも、ラウンドを終えてみれば、「89」のスコアを出してご機嫌、といったがよくあります。

「あれ? 用心してプレーしたから、かえってよかったのかも」なんて言ってね。

 ライバルからすれば、「なんだよ、単に予防線を張っていただけじゃん。言い訳を真に受けて、心配したこっちは何だったんだよ!」って、感じですかね。

(2)不適切な旅行における言い訳
 不適切な旅行の際にも、ゴルフは言い訳に利用されます。ただ、人間は慣れないことはやるもんじゃない、という"好例"を紹介しましょう。

 ゴルフではなぜか、観光シーズンになると、高原やビーチなどのリゾート地でプレーしますよね。家の近くのコースで安くラウンドすればいいのですが、「せっかくだから」と、飛行機に乗ってリゾート地へ行ってしまうんですな。

 もちろん、ものすごく費用はかかります。けど、一度そういうリゾートを体験してしまうと、本当に楽しいもので、また行きたくなります。その際、男というのは「若い女性が一緒だったら、もっと楽しいだろうな」と考えがち。

 そうして、女性の手配は各々の実力次第となりますが、家族には内緒で、やんごとなき女性とのリゾート旅行を敢行することに。ただこうした場合、相手の女性はゴルフをしないことが多いので、単なる旅行を楽しむだけ、ということが往々にしてあります。無論、家にはゴルフ旅行という名目にしてあるんですけどね。

 さあ、この結末や、どうなるか?

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