【木村和久連載】紙媒体とWeb。ゴルフメディアの実情を探ってみる (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

紙には紙の、WebにはWebのよさがあると思うんですけどね...紙には紙の、WebにはWebのよさがあると思うんですけどね... あと、ゴルフメーカーは、老舗のゴルフ雑誌に広告を出すのが、ひとつのステイタスになっているんですね。メーカーとしても、「うちだけ(広告を)出さないのはまずいんじゃないか」「うちの評判が落ちる」「だから、とりあえず(広告を)出しておけ」といった具合でしょう。

 それに、ゴルフ雑誌は、広告を出してくれたメーカーのインプレッション記事をたくさん作って掲載します。ここは、持ちつ持たれつの関係で、うまく連携しているんですな。

 ゴルフは、見栄の部分がかなりあります。一球700円のボールを、1回打っただけで谷底に落としても、笑って済ませられる胆力が必要です。そういう方は、一冊500円のゴルフ雑誌を購入することに、躊躇しません。

 けど、最近の若者は、ロストボールしか使わず、スマホでコースの予約から、メンバー集め、スコア管理までこなします。ゴルフ愛好者のメイン層が、その世代になった時は、ちょっと怖いですね......。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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