【木村和久連載】国際試合を開催し、
日本ゴルフ界の活性化を図ろう!

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(3)お金を出してくる日本企業は?
 世界に進出しているグローバル企業は、アメリカなどの世界に向けて、マーケット拡大のための情報や宣伝などを発信していますよね。だから、アメリカのPGAツアーやLPGAツアーなどには、ホンダやソニーなどがスポンサーになっています。

 そういうお金はあるんだな、と。けど、日本向けのトーナメントにはお金を出さない、というか、採算が取れないから、出さないのでしょうが......。

 そうなると、ZOZO CHAMPIONSHIPのように、とりあえず国内で稼ぐビジネスモデルを構築していくことが大切になります。それにはやはり、ゴルフに造詣がある企業のオーナーや関係者に、がんばってもらうしかありません。

(4)やたらとお金がかかる
 日本に有名外国人選手を呼ぶとなると、それなりのお金がかかります。正式な試合では建前上、選手はアピアランスフィーという出場報酬を受け取ってはいけないことになっていますが、プロゴルフ業界というのは、そう簡単にはいかない世界です。

 それゆえ、有名選手が日本に来たら、試合前にエキシビションマッチなどをやって、そこで稼いでもらうわけです。ついでに、CMのバイトも入れます。

 試合の結果がどうあれ、そうやって、ちゃんと儲かるようにしないと、有名選手は日本まで来てくれません。

(5)程よい人気獲得のために
 アメリカのツアーは世界の頂点ですから、強いものはどんどん受け入れることになっていますが、女子のLPGAツアーは現在、韓国勢の台頭により、以前ほどの人気はありません。

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