【木村和久連載】国際試合を開催し、日本ゴルフ界の活性化を図ろう! (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 プロアマながら、観客をかなり入れて行なわれ、パーマーやトレビノの組には、ものすごいギャラリーが集まって、彼らが打つたびに、大きな歓声が上がっていました。

 こっちは、そんなギャラリーのひとりではなくて、実はプロアマの参加者でした。ハンデ25ぐらいなのに、無謀にもラウンドすることになったんです。

 で、前の組にはやたらとギャラリーが集まっていて、ざわざわしているなと思ったら、なんとトレビノがいるじゃん!?

「やべぇ~、あんな大群衆の中で打つのかよ」「ギャラリーに当てたら、どうしよう......。多額の賠償金が取られるぅ~」なんて、こっちはもう、心臓がバクバクでしたよ。

 ところが、トレビノが打ち終わるや、あんなに大勢いたギャラリーが蜘蛛の子を散らすように消えて、我々の組がティーグランドに立った時には、スッからかん。逆に、やや寂しいムードを漂わせながらのラウンドとなりました。

 その際、一緒に回った日本のTプロが、「じゃあ、静かになったところで、そろそろ打とうか」と言った言葉が、今でも印象に残っています。やっぱり、ギャラリーって、適度にいたほうがいいですね。

 この時に痛感させられたのが、外国人選手と日本人選手との差。人気、実力ともに、その差をまざまざと見せつけられました。

 そんなカルチャーショックを受けるという意味でも、国際試合はやったほうがいいです。

海外の大物プレーヤーが頻繁に来日してくれれば、日本のゴルフ界ももっと盛り上がるかもしれませんね...海外の大物プレーヤーが頻繁に来日してくれれば、日本のゴルフ界ももっと盛り上がるかもしれませんね...

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