【木村和久連載】日本の男子ツアーはどうやったら面白くできるのか

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第245回

 最近、アメリカのPGAツアーがマイブームで、NHK BSでトーナメントを拝見させていただいております。

 PGAツアーでは、誰かを応援しているわけではありませんが、ハッとするような場面がしばしばあって、見ていてまったく飽きません。

 巨大な深いバンカーから打ったり、(フェニックスオープンでは)スタジアムの中でプレーしたり、(AT&Tペブルビーチプロアマでは)海岸沿いの岩の上から打ったりと、そのビジュアルにハラハラドキドキとさせられ、非常に面白いです。

 そんなアクロバティックなショットが打てるなら、「最初からミスするな」と思いますが、そのリカバリーができるからこそ、プロなんじゃないか、と。

 そういうプレーを見ていると、日本のトーナメントもひとつぐらい、海外遠征をして「ペブルビーチを借りて、開催すればいいじゃん」なんて、思ったりします。

 なにしろ、PGAツアーに比べると、日本のツアーは本当に盛り上がりに欠けていますからね。とくに、男子のレギュラーツアーですね。

 その点、あらためていろいろと考えてみたので、ここで報告させてもらいます。

(1)最も悪い例が「日本オープン」
 日本最高峰のトーナメント、日本オープンですが、松山英樹選手が優勝した2016年以降、最終日でもギャラリーが1万人を超えたことがありません。ほんと、人が集まらないんですよね。

 それには、いろいろと事情があるようです......。

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