吉田優利は両極端な性格。
「ユーチューブで大食いの動画を見ます」

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • 繁昌良司●撮影 photo by Hanjo Ryoji

――では、最後に今季の目標を教えてください。

「シード権の獲得が、一番の目標です。この大きな目標を達成するために、そこから逆算して、リランキング突破だったり、上位争いだったり、小さな目標や目の前の目標を達成していきたいです。それができれば、自ずとそこ(シード獲得)につながるんじゃないかなと思っています」

――威勢のいい"勝利宣言"はできませんか。

「やっぱり、まだ自分が(プロで)どれだけできるかわからないし、自分に優勝できる実力があるとは、まだ思わないですから。(現在指導を受ける)辻村(明志)コーチからも『甘い世界ではない』と言われています。

 私も、それは重々承知していて、毎週、毎週、優勝を狙いにいくのではなく、シーズンを戦うなかで、もしチャンスが目の前に訪れたら、優勝を狙いにいく。そういうスタンスで臨みたいです。

 全試合に出場するつもりもなくて、3~4試合に1試合は休むことになると思います。アマチュアは、毎週のように試合はありませんよね? それなのに急に、プロになった1年目から、毎週ゴルフの試合に出場していたら、疲れてしまって、パフォーマンスが下がると思うんです。

『休まなければ、賞金を稼げる』と指摘されたら、そのとおりなんですけど、しっかり休みをとって、気持ちと身体を整えて、筋肉も維持して、(試合に休んだ時間は)トレーニングに充てたいです」

――賞金の使い道などは考えていますか。

「大好きなゴルフで、好成績を残した結果がお金に換わる。そういう考え方でいたい。正直、お金を稼いだことがないから、わからないんですけど、お金をいかに自分に有効活用できるか。そのために、税金の勉強もしました(笑)」

(おわり)

吉田優利(よしだ・ゆうり)
2000年4月17日生まれ。千葉県出身。身長158cm。血液型O型。2018年に日本ジュニアと日本女子アマを制して脚光を浴びる。ナショナルチームでも活躍し、各大会で好成績を残してきた。昨年、プロテストに合格し、QTでも20位という成績を残して、今季からツアー本格参戦を果たす。

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