吉田優利は両極端な性格。「ユーチューブで大食いの動画を見ます」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • 繁昌良司●撮影 photo by Hanjo Ryoji

 信号は必ず守るとか、ゴミが落ちていたら拾うとか、当たり前のことではあるけれど、日頃から"徳"を積んでいれば、大事な場面で、あるいは失敗したくない場面で、何かしら生きてくるんじゃないか、というようなことを私は信じているんです。

 そうした心がけが、勝負時に"運"を呼び込めるかどうかはわからないし、"徳"を積んだからといって、ゴルフで勝てるかどうかはわかりません。だけど、人間として大事だと思います。

 私は、今社会に放り出されても、(普通に)生活できるような人でいたい。『ゴルフはすごいけど、銀行には行けないよね?』とか言われるような人間にはなりたくないです(笑)」

――ところで、10歳でゴルフを始めたきっかけは、ゴルフ好きなお父さんの影響だったと聞いています。英才教育だったのですか。

「まったく違います。父は、私に干渉してこないし、ゴルフの指導もプロのコーチに任せっきりでした」

――プロゴルファーというと、幼いうちからゴルフを始めている印象が強い分、10歳で始めたというのは、かなりレアな感じがします。それでいて、ゴルフを始めて2年後の小学校6年生の時には、関東小学生大会で優勝しました。

「たしかに、10歳でゴルフを始めるのは遅いですよね。ただ、最初からプロのコーチに教わって、いわゆる"遊び"でゴルフをやった時期がないんです。

 関東小学生大会で優勝したのは、自分でもびっくりで。その経験によって、より『ゴルフをきちんとやろう』と思いましたね。それで、ゴルフ部のある中学校に行って、高校2年生か3年生ぐらいから『プロになりたい』という気持ちが強くなっていきました」

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