プラチナ世代の注目ルーキー吉田優利「大事にしているのは頭を使うこと」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • 繁昌良司●撮影 photo by Hanjo Ryoji

 アプローチを例に挙げるなら、自分のアプローチのキャリーとランの距離と、他の選手のキャリーとランの距離を比べて違いがあれば、落としどころの芝の硬さや傾斜など、いろんな情報が得られるじゃないですか。4人で回っていたら、他の3人のプレーから情報を得ることは、ゴルフをやるうえでとても大事だと思います」

――同じ「プラチナ世代」の古江選手が昨年、富士通レディースでいち早く優勝(当時はアマチュア)しました。同世代の優勝はどう受け止めましたか。

「(自分のことを)『プラチナ世代』として、注目していただいていることに関してはうれしいですし、『プラチナ世代』の一員として、私も結果を残したいと思っています。

 そうしたなかで、『(同世代に対して)ライバル意識はありますか?』ってよく聞かれますけど、(同世代の選手に)先に勝たれたことで嫌な気持ちになることなんてまったくないし、(同世代の選手が)先に結果を出したことで、自分が焦ることもありません。

 古江さんの優勝は、純粋にうれしかったし、本当にいい素質を持ったゴルファーで、尊敬すべきゴルファーです。いい意味で"人は人。自分は自分"。みんなで『プラチナ世代』を盛り上げていきたいです」

――古江選手は古江選手、吉田選手は吉田選手で、「必ず優勝を狙うよ」と。

「私にも(優勝)できると思いますか? と訊ねられたら、『わからないです』としか答えられないですけど(苦笑)。他の人のことより、自分がどうゴルフと向き合っているのか――そのほうが重要だと思います」

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