【木村和久連載】フェアなコースとアンフェアなコースの実態を探る (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 さて、もし36ホールあるコースの会員権購入を考えているなら、あるポイントをチェックする必要があります。たとえばコースが東西ふたつある場合、どちらも均等な長さ、面白さである、ということです。

 だって、片方がパー72の全長6900ヤードで、もう片方がパー71の全長6500ヤードだったら、誰もがパー72のコースを予約したがりますからね。

 土地の都合なのか、泣く泣くそうなったコースをいくつか知っています。平成時代までは、わりとありました。

 そういうコースはおおよそ、いつ行ってもパー72の"本コース"は満員御礼。パー71の"サブコース"はガラガラ状態が続いています。メンバーは、36ホール分で募集していますからね。

 それでいて、料金の差をつけず、一緒にしているコースもありました。そうなると、パー71のコースで回る時は、すごく損をした気分になります。

そりゃ、パー71より、パー72のコースでラウンドしたいですよね...。同じ値段なら、なおさらですそりゃ、パー71より、パー72のコースでラウンドしたいですよね...。同じ値段なら、なおさらです どうです? これって、見事なアンフェアなコース作りですよね。

 私は、こうなることを予測して、南総CCと鶴舞CCのメンバーになりました。それぞれ、東西どちらのコースも面白く、甲乙つけ難い魅力があることを、事前に確認していましたから。

 ちなみに、南総CC、鶴舞CCともに、風情があってテクニカルなのが東コース、雄大で難易度が高い競技向けが西コースと、個人的には思っています。機会があったら、ぜひラウンドしてみてください。

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