復調へのきっかけをつかんだ松山英樹。2年半ぶりの優勝が見えてきた (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 難しいピン位置と硬くなったグリーンによって、上位陣もスコアを伸ばせずに苦しんだ最終日。一時、松山はトップと2打差まで迫ったが、結局、5バーディー、3ボギーの「69」で回った松山は、3打及ばずに5位タイで戦いを終えた。

「予選ラウンドをギリギリのところで通って、優勝を争えるところまで戻ってきたというのはすごくよかった。やっぱり予選を通らないと、こういうゴルフもできないんだなというのがわかって、予選を通ることの大事さをあらためて感じた。ただ、昨年、一昨年と(予選ラウンドを)ギリギリのところでしか通っていないので、もう少し上で通れば、また違ったゴルフもできるんじゃないかと思っている。そのためにも、初日、2日目で、もっといいゴルフができるようにしたい。

(4日間を通して)パターはまだまだだけど、ショットに関してはある程度、『こうなんじゃないかな』というのが見つかった。自分の中で、明るい材料になったと思う。これを続けていけば、どうなるのかなって、(今後に向けて)すごく楽しみがある。あとは、『もう少しかな』という点がまだあるので、そこがうまくできれば、自ずと優勝っていうのが、見えてくるんじゃないかな、と思っています」

 ショットの調子が上がって、タフな設定に対しても、「チャンスは多かったですし、そこを決め切れなかったのがすごく悔しい。もったいないところがいっぱいあった」と言う松山。およそ2年半ぶりの優勝は、もはや目前に迫っている。それが、次週のWGCメキシコ選手権(2月20日~23日/メキシコ)であってもおかしくない。

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