復調へのきっかけをつかんだ松山英樹。2年半ぶりの優勝が見えてきた (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

「(イーグル発進で)いいスタートを切れたし、最初のほうはパッティングもすごくよかった。でも、途中からなかなか(パットが)決まってくれなくなって、ミスパットも少しずつ増えてきて......。少ししんどいラウンドだった。

 ショットに関しては、ティーショットも、アイアンもよくなってきている。これを、明日も、明後日も、続けられるようになったら、自信を持って打てるようになると思う。まあ、何とか決勝ラウンドに残れたので、明日以降もがんばっていきたい。パット次第では、まだチャンスはあると思っています」

 迎えた3日目。グリーン上で苦戦してきた松山は、パターをマレット型に変えたことで変貌。過去2日間で入らなかった距離のパットを次々に沈めて、圧巻のゴルフを披露した。

 最終的には、1イーグル、6バーディー、1ボギーの「64」でホールアウト。この日のベストスコアをマークして、通算6アンダー、首位と4打差の11位タイまで急浮上した。

「(10番スタートのこの日もイーグル発進して)本当に流れよくプレーできていたので、いい一日でした。パットに関しては、昨日のラウンドが終わったあとに練習して、今朝も打っている感じでは、エース(パター)でもすごくよかったけど、今年に入ってから全然入っていなかったので、ちょっと(パター)替えてみようかなと。『気分転換しようかな』と思って、スタートする15分前に替えたら、思いのほか(パットが)入ってくれて(笑)。1つ、オプションが増えたかなと思う。

 昨日、今日と、ショットは『前進したな』『違ってきたな』という感じはある。あとは、パッティングが同じように、1段階、2段階(上へ)とうまくいくようになれば、毎回、優勝争いができると思うので、そこを目指していきたい。今日と同じようなプレーはそう簡単にはできないと思うけど、常にそれを目指していくことは大事。(明日も)いいプレーができればチャンスはあると思うので、ベストを尽くしたい」

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