【木村和久連載】大人気『ゴルサバ』に見る、ゴルフ番組に不可欠な要素 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 賞金100万円をかけて、10人の若手女子プロが一斉にラウンド。1ホールごとに、スコアが悪い選手がひとりずつ脱落していく"ガチの試合"――そのドキュメンタリーです。

 非常にシンプルなゲームですが、負けた者を容赦なく切り捨てるところが、若手女子プロたちの人生を左右するかのようで、とてもドラマチックに映ります。

 ハンデや特殊なホール、クラブの縛りといった"オマケ"なども一切なし。同じスコアで残った場合も、アプローチ合戦をして、とにかく誰かひとりが脱落するまでやる潔さ。これが、高評価です。

 さらに、賞金100万円は、最後に勝った人しかもらえない。準優勝とか、3位とか、そこには賞金はもちろん、賞品さえなし。某国会議員が言った「2位じゃ、ダメなんですかぁ~」という考えが、全否定されているのです。

「遊びじゃないんだぞ」「命がけの戦いなんだぞ」といった、プロの厳しさがひしひしと伝わってきますね。

 加えて、「黄金世代」の陣容がよくわかって、ツアー本格参戦前に"青田買い"できるのも魅力です。2018年の秋(11月の陣)には、渋野選手もエントリーして、わりと普通に敗退していました。

 そういう意味では、今後の活躍が期待される"スーパーヒロイン"を、ここでチェックしておけばいいんです。アイドルのAKBグループやジャニーズの研究生を追いかけるファンのような眼差しで、この番組を見ている熱烈なゴルフファンが結構いるみたいですよ。

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