【木村和久連載】高齢化が進むゴルフで迎える節目とその最終形を考える (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu


「ジジイゴルフ」まで全うできれば、最高ですね...「ジジイゴルフ」まで全うできれば、最高ですね...
(3)加齢ゴルフの華麗な最終形
 では、みなさんもやがて迎える"ジジイゴルフ"の最終形というか、理想形のラウンドを考えてみましょう。

 ジジイになると、ゴルフ場に車で行くのがしんどいです。行きはまだしも、帰りは眠くなって、途中のパーキングエリアや道の駅などに車を停めて、仮眠をしないと体がもちません。気づくと、真夜中になっていて、すでに車中泊ですねん。こうなったら、電車でゴルフに行くしかないですね。

 うまく考えたジジイは、自分が持っているコースの会員権を息子にも買ってやり、行き帰りの送り迎えをさせるんですな。「微笑ましい親子ですね」なんて、コースのスタッフや他のメンバーさんは言ってくれるけど、運転手をやらされる息子は大変ですよ。

 また、ジジイになると、ラウンドそのものがきつくなります。見栄を張って、名門コースのメンバーになったはいいけど、歩き専用のコースってことが多々あります。この時ばかりは、「ゴルフは歩くもの」というブリティッシュスタイルを呪います。

 それでも、最近は歩き専用のコースでも、体力的に衰えたお年寄りには、コース内に乗り入れできる2人乗りカートの使用を認めているところが、チラホラあります。ただ、その使用料がバカ高くて......。そんなに払ってまでして......とは思いますが、そういうお年寄りは、「死ぬまでに、あと100回はラウンドできるかな」と、マジで考えています。

 お金は墓場まで持っていけませんからね。使うのは今。華麗にラウンドして、後悔のないラウンドをしていただきたいです。

 私も、あとに続きますよ~。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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