【木村和久連載】高齢化が進むゴルフで迎える節目とその最終形を考える (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

・動作が遅いので「4番」が定位置
 年老いてくると、ティーショットを打つ際の所作が遅くなります。ティー、ボール、マーク、帽子、グローブは大丈夫か? それら、すべてを確認するのに手間取るから、いつも「先に打ってて」と言って、"4番バッター"が定位置です。

 そうして、無事に1ホール目、「ボギーで上がれた」と言った瞬間、「あっ、スコアカード忘れた」と言うのは、お約束。さらに、3ホール目あたりで「アウトとインを逆に書いていた!?」と言うのは、もはや"鉄板芸"......って、まるでコントですねん。

・トイレが近い
 これは仕方がないのですが、歳をとるとオシッコのキレが悪くなって、なかなか終わらない。「この場所は大丈夫」と立ち小便をしたはいいけど、雫がこぼれ続けて、いつまで経っても終了できない。そうこうしているうちに、後ろの組がやって来て、慌ててホビットをしまうや、ズボンは尿漏れならぬ、ダダ漏れ状態に......。

 じゃあ、「水分を控えめに」と思うんですが、今度は脳梗塞の危険性がありますから、ほどほどに水分を補給しないといけません。困ったものです......。

 あと、大きいほうもね。だんだん堪えが効きませんから、トイレに間に合わないと大変なことになります。おかげで、名門の古いコースはやたらとトイレが多いです。お客さんがお爺ちゃんだから、トイレが近いので、余分に用意しているのでしょう。確かに、老いたらトイレが多めのコースに行ったほうがいいですね。

・連チャンは無理
 1回、ゴルフをやると、体が悲鳴をあげて大変です。腰、首、肩、腕はもちろん、最近はあばら骨がきしむ......とか。たぶん、変なスイングをして打っているから、あばら骨に負担がかかっているのでしょう。

 その結果、1回ラウンドしたら、2~3日は体を休めないといけません。だからもう、コンペシーズンで連チャンをせざるを得ない時は、もう必死ですよ。

 唯一連チャン可能なのは、南の島でのラウンドでしょうか。暖かくて、気分がハイになりますからね。誰か、タダで誘ってあげてください。

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