2019.12.01

「ピンを狙っていく」渋野日向子が
シーズン最後もミラクルで締める

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「ボギーのあと、バウンスバックでバーディーがとれて、よかった。(同組のイ・ボミとスコアを伸ばし合う展開は)リズム的にもいい感じで、回りやすかったです。ラウンド中は結婚の話とかを聞いていました(笑)」

 ムービングサタデーらしく、出入りの激しいゴルフを展開した渋野だが、後半はショットが左にブレだし、怒りをあらわにするようなシーンもあった。

「13番のティーショットで、風で(ボールが)左に持っていかれてしまった。パー5でボギーを打つのは、一番やってはいけないこと。そこから、気持ち的に悪い方向にいってしまって……。16番でいいパーパットが入ってくれたのに、17番(パー4)も、18番も(パー4)、力んで(ティーショットが)左に飛んでしまった。もうブチ切れました」

 一時は、通算7アンダーの首位に立ちながら、上がり2ホールで連続ボギーを叩き、一緒に回って首位に立ったイ・ボミと2打差の、通算5アンダー、3位で3日目を終えた。

通算5アンダー、単独3位で最終日に臨む渋野日向子「上がりふたつがダメだったので、台無しでしたね。今日は50点の内容。自分でも抑え切れないぐらいのイライラでした」

 賞金女王を意識せず、自然体で一日のラウンドに臨むことは、渋野が前週から心がけていることだ。

「(首位に立ってから、連続ボギーを叩いたことで)端から見れば、優勝を意識して崩れたように見えるかもしれないけど、自分の中ではそれを意識したわけではない。まだまだ伸ばそうという気持ちでした」

 賞金女王レースで、鈴木と約1500万円差の賞金ランキング3位につける渋野が逆転を果たすには、単独2位以上が最低条件。もちろん、優勝を遂げれば、その可能性はグッと高まる。