【木村和久連載】大盛況のラグビー界にならうゴルフ界の強化と国際化 (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフでも、PGAツアーの試合を日本でもっと開催すれば、世界最高峰の舞台であっても、日本人選手が活躍する可能性は大いにあります。そうすれば、一段と注目度が増すと思うんです。

 とにかく、そういう機会が増えれば、日本の選手たちにとって、大いなる刺激となります。ラグビーやサッカー、野球などは、海外との交流が盛んですが、ゴルフは選手の出入りは自由だけど、日本ツアーが主流で、実際には海外との交流はまだまだ少ないんですよね......。


付け焼き刃ではなく、立派なアカデミーが創設されるといいんですけどね...付け焼き刃ではなく、立派なアカデミーが創設されるといいんですけどね...
(4)英語をマスターさせる
 世界に羽ばたくには、ゴルフの技術向上も大事ですが、英語を流暢に喋れるようにならないと、話になりません。

 ラグビーは外国人選手も多数おり、日本代表とはいえ、チーム内では英語が飛び交っています。ヘッドコーチが英語圏の人ですし、そもそも英国のスポーツなのだから、英語で指示がなされるのも当然でしょう。こういう環境は大事です。

 結局、多くのメジャースポーツは英語圏で生まれています。だから、スポーツを覚える前に、英語を覚えろ――突き詰めると、そうなります。

 世界的に有名になって、英語でインタビューを受けてこそ、世界的なスーパースターと言えるのではないでしょうか。

 そういう成功したときのイメージを思い浮かべることができる人は、大成します。「まずは英会話を覚えよう」って、なんだか駅前の英語教室の触れ込みみたいになりましたが、メジャースポーツで成功を目指す人は、そこまで見込んでいてほしいですね。

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