渋野日向子が「ポンコツ」ゴルフで落胆。自身の今年を「恥」と表した (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「ポンコツ! 自分の中の流行語ですけど、ほんと(最終日は)『ポンコツ』の言葉が当てはまるゴルフだった。『バーディーを獲る!』と言っているのに、(グリーンに)乗りもしない。ティーショットは悪くないし、後半はフェアウェーをキープできていて、いい感じで振れていたんですけど、アイアンはインパクトの瞬間に緩んじゃって、右へ、左へ......。最後まで(その問題を)解消できなかったですね」

 15番を終えた時点では、通算5アンダーとひとつスコアを落としていたが、最後にロングホールが続く17番、18番で、連続バーディーフィニッシュを決めた。とりわけ18番は、6mの強いフックラインを読み切り、ねじ込んだ。

「あそこまで切れるラインはなかなか入らないので、(心の中で)『曲がるな! 曲がるな!』って(笑)。(入ってくれて)ホッとしました」

 しかし、最終日はスコアをひとつ伸ばすだけにとどまった。結果、渋野は通算7アンダー、13位タイで3日間の戦いを終えた。

 優勝は初日から首位を守り続け、最終日も5つ伸ばして通算17アンダーをマークした鈴木だ。彼女にとっては、米ツアー初優勝で、今季ツアー6勝目となる。

 渋野は、潔く"敗北"を認めた。

「(賞金ランキング3位になったことは)抜かれて当然。自分も結果を出さないといけないなかで、出し切れていない。経験の差、実力の差、自分がまだ、ぜんぜんレベルが低いんだなって実感するし......。

 残り3試合は、全部優勝じゃないと(賞金女王は)無理だと思う。(五輪出場権に関わる)世界ランキングも、現在(11月10日時点)の順位(13位)を維持するというか、もっと上にいくためには、残り3試合でトップ10どころか、トップ5には確実に入らないといけない。ず~っと同じことを言っていますが、攻めの気持ちを忘れず、がんばりたい」

 2019年の女子ツアーも、伊藤園レディス(11月15日~17日/千葉県)、大王製紙エリエールレディス(11月21日~24日/愛媛県)、そしてLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月28日~12月1日/宮崎県)の3戦を残すのみ。賞金女王争いは、最終戦まで三つ巴の戦いとなる。

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