2019.11.09

不機嫌な渋野日向子。首位と2打差も
「笑うしかない。一日が台無し」

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images


首位と2打差の9位タイで初日を終えた渋野日向子 ラウンド後、いつもの”しぶこスマイル”とは違う、どこか顔が引きつった笑みで、明らかに不機嫌な様子だった。

「情けないですね。もう笑うしかないです。イライラしかしないです。(今日一日が)台無しですね。耐えられるところは耐えられたと思うんですけど、昨日、一昨日と(パッティングの)調子がよくて、距離感も合っていたので、もう少しスコアを伸ばしたかった。もったいないです」

 収穫もないわけではなかった。192ヤードの16番パー3では、グリーンを捉え切れず、ボールはグリーン奥の傾斜の強いラフに。しかしそこから、練習してきたロブショットでピンに寄せて、なんとかパーをセーブした。

「まあ、65点ぐらいですね。練習してきたアプローチですが、欲を言えばもう少し寄って欲しかった(笑)。でも、いいパーでした」

 この日、同組だったのは、高校時代から憧れていたというレキシー・トンプソン(アメリカ)。米女子ツアー屈指の飛ばし屋である。

「最初(の1番ホール)から(ドライバーで)20〜30ヤードは置いていかれたので、ビックリ! 最後の18番でイーグルを決めるあたりは、スターだなって思います。私とは比べものにならない(苦笑)。あまり、話す機会はありませんでした。ずっと距離の差を感じながら回っていました。アイアンも、ドライバーも、音が違いました」

 不満を残すラウンドでも、首位と2打差で初日を終えられたのは及第点だろう。

「もうちょっと気持ちよく終わりたかったですが、この悔しさを明日以降にぶつけたい。今日以上のスコアを出さないと、絶対に上位争いはできない。あと2日、60台で回りたい」