松山英樹には日本初開催のPGAツアー初代チャンピオンの座が見えている (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 初開催の今大会は、松山やタイガー、ロリー・マキロイらトップ選手が集結したこともあって、平日の初日から約1万8000人を超える大ギャラリーが詰めかけた。これにはタイガーも、「日本は久々だし、この応援は待ち遠しかった。日本のファンは常にすばらしい形で日本のゴルフを支えている」と称賛したほどだ。

 そして松山も、初日の好発進に「ギャラリーの方々の力じゃないですかね」と語った。

 初日とは対照的な、殺風景な無観客で行なわれた2日目は、松山自身の力でチャンスをものにした1日と言えた。ドライバーが大きく左右にぶれたシーンもあったが、最終的に1イーグル、2バーディー、1ボギーの「67」、トータル8アンダーでホールアウトした。

「プライベートのラウンドみたいな感じでした。(違うのは)一緒に回る人がすごいレベル(の高いゴルファー)というだけ(笑)。

 後半は伸ばせなかったけど、悪いプレーではなかった。パターに関しては、よくも悪くもない。ギャラリーがいなくて、寂しい気持ちはありましたけど、明日、せっかく応援に来てくれたのに、(そこで自分が)微妙な位置からスタートするよりはよかった」

 首位を走るタイガーとは4打差の3位タイ。36ホールを終えただけだが、初代王者の称号はホスト国出身のゴルファーとして手に入れたいだろう。

「いいプレーをすることが、日本のみなさんの元気につながる。がんばりたい」

 2017年8月のWGCブリヂストン招待以来となる米ツアー6勝目が、松山の視界には入っている。

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