渋野日向子の「決断」にドキドキ。東京五輪など今後へ最善の策は? (3ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 加えて、来季のHSBC女子チャンピオンズ(シンガポール)にも、ツアー優勝者という権利で出場可能。他の試合でも、推薦を得られる試合が今後も出てくるだろう。

 であれば、慣れた環境の日本ツアーをベースにして、コンディションを整えながら、米ツアーの試合に臨むことができる。それなら、渋野にとっての負担はいくらか軽減され、その分、よりいい結果が望めるかもしれない。

「海外に出るなら早いほうがいい」という意見もあるだろうが、自らの立ち位置を正確に把握して、何がベストなのか、自分できちんと判断できるのが、渋野だ。だからこそ、"強い"選手なのである。

 登録期限までは、まだ時間がある。最終的に、彼女がどんな決断を下すのかはわからないが、我々はその決断を尊重し、さらなる活躍を期待するだけである。

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