渋野日向子には何かを期待したくなる首位と7打差は「射程圏」か (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 今季、平均バーディー数で1位の渋野が、初日は最終18番パー5までバーディーがなく、今季初のバーディーなしの1日に終わる可能性もあった。記録には無頓着らしい渋野だが、それを知らされると、「セーフ!」と叫び、2日目のチャージを宣言した。

「えっ、私、1位なんですか? そうなんだ。先週は最終日がノーボギーだったので、『ノーバーディーの日もあるよね』とはキャディーと話していました。今日は、1mぐらいのパットを3回ぐらい外して、もったいないところがたくさんあった。明日はしっかり決めて、アンダーで回りたい」

 宣言どおり、2日目は6バーディー、3ボギーの69で回り、順位は15位タイまで大きくジャンプアップした。

「パッティングが昨日よりよかった。昨日外していたような距離が、今日は入ってくれた」

 2日目を終えて、通算8アンダーで首位に並ぶ比嘉真美子と辻梨恵とは、7打差の15位タイ。前週のことを思えば、この差は"射程圏"か。

「ここで8アンダーとか、無理ですよ! 明日はトップテンを目指して......」

 そうは言うものの、今の渋野には何かを期待してしまうのである。

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