2019.09.05

【木村和久連載】渋野日向子、
「数字の取れる選手」がついに降臨

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 最近、女の子を主人公にした女子ゴルフ漫画が流行っていますが、もはや渋野選手は、その漫画の世界の主人公をはるかに超えていて、リアルキャラクターとして存在している――それも、すごい話だと思います。

 今後はね、日本全国のゴルフ場の売店に、渋野選手が好物の駄菓子、「タラタラしてんじゃね~よ」とかが置かれて、オヤジたちがそれをつまみながらゴルフをするんじゃないですか。

 感想としては、「今の若いコは、ビールも飲まずに、ツマミできるんだな」と。私も、ポテトチップスをつまむ時は、必ずビールを飲みます。けど、今の若い連中にとっては、ポテチは単なるスナックなんですよね。酒も飲まずにツマミだけ、が"渋野世代"なのかもしれません。

 そうして、渋野選手の影響を受けたオヤジたちは、5mのパットを入れにいくようになるのでしょう。すると、返しも入らずの3パットが流行るんじゃないですか......って、それが流行ってどうすんねん。

 だったら、全英女子オープンの最終日に渋野選手がやったように、前半で4パットのダブルボギーをして、後半はノーボギーで回れますか? それができたら、アマチュアなんてやってませんよね。

 付け加えておくと、渋野選手は全英女子オープンの出場権を、向こう10年ゲットしています。だから、これから10年間は渋野選手から目が離せません。

 あと、全英女子オープン優勝後の日本での凱旋試合となった北海道meijiカップ。渋野選手は13位タイに終わりましたけど、それでも"絵"になっていました。ギャラリーは例年の倍も詰めかけて大盛況。平均視聴率も最終日は録画中継で8.7%(関東地区)を記録。前年より2.6%もアップしたというのですから、渋野効果は抜群ですね。

 しかも、渋野選手が大会スポンサーのチョコレートをほうばるあたりは、さすがです。大人の対応をしていますよね......って、単なる天然じゃないぞ、このコは!

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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