松山英樹は「長い間探していたものが見つかった」。来季へ明るい締め (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 昨年1年間、いろいろなことをやって、球をいじって曲げすぎた(影響もある)。その精度を高めようと、ちょっと前の自分のイメージに戻そうと思ったら、今度はまた余計なことを心配してダメだったり。まあでも、いいところは格段によくなっています。(来シーズンは)勝てるように、しっかりとがんばりたい」

今季最終戦のツアー選手権で9位タイと奮闘した松山英樹今季最終戦のツアー選手権で9位タイと奮闘した松山英樹 序盤からショット、パット、小技も冴えた初日は、6つのバーディーを奪った松山。4つスコアを伸ばして、通算7アンダー、7位タイへと浮上した。

「スタート前からドライバー(の調子)が悪かったので、ちょっと不安がありましたけど、最初のうちはいいショットが打てたので『よかったな』と思っていた。チャンスも多かったですし、パットも12番ぐらいまではすごくよかった。

 それが後半になって、ショットが暴れ出して、右に行き始めて......。フェアウェーから打てないので、アイアンショットどうこうと言うレベルでもなく、ちょっと苦しい流れが続きました。パットもうまく決め切ることができなくて残念でした」

 ボギー発進となった2日目は、1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの「75」。5つスコアを落として通算2アンダー、順位も15位タイに後退した。

「全部、よくなかったですね、はい。練習場では(調子が)よかったし、スタートホールでは(ショットが)暴れていましたけど、4、5、6番あたりはすごくいいショットが打てていて、7番もいい感じだったんですけど......。8番で(ティーショットを左の)池に入れてから、左のミスを嫌がったというか......。

 ミスをすると、どうしても切り替えがうまくできなくて。ハザードのあるコースだと、なんて言うんですかね、勝てないというか、自分のメンタル的にまだ(ショットへの)不安が強すぎて......。(難コースを克服する)それだけの力がないんじゃないかなと思います」

 落雷でサスペンデッドになった3日目。松山は第3ラウンドの12番まで終えて、そこまでに2つスコアを伸ばして、暫定で12位タイまで浮上した。

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