【木村和久連載】ゴルフとSNSの微妙な関係。思わぬ問題も起こりうる (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(4)自慢しすぎも受難の恐れ
 ゴルフ自慢は、スコアで他者を圧倒する以外に、普段は行けないようなところに行ったことを公開する"セレブ自慢"もあります。そういう行為は「どうぞ、ご自由に」と思いますが、度がすぎると、問題が起きることもあります。

「今日から家族で、ハワイでゴルフ三昧」などと書くと、この人は「家を1週間空ける」情報を自ら漏らしているわけで、それはそれで泥棒に入られるリスクが高まります。

 住所なども、普段から「近所の○○公園で散歩」なんて書いていると、たちまち特定されてしまいがち。そのうえ、日々の"セレブ自慢"が鼻につき、「こいつは金を持っているから、盗んでも大丈夫」なんて思われたら、たまんないです。

 ということで、情報の出しすぎは危険です。だって、こんなこともあり得ますから......。


接待ゴルフなんかで、取引先や上司のミスをSNSで拡散するような若手社員がいたら、それもちょっと怖いですね...接待ゴルフなんかで、取引先や上司のミスをSNSで拡散するような若手社員がいたら、それもちょっと怖いですね...
(5)女性関係でのSNSは危険
 たとえば、国内のこぎれいなリゾートに行ったとしましょう。そこで、ラウンドしたことを報告。朝食では「パニーニに、エッグベネディクト」とか、舌を噛みそうな料理を食べたことを画像でアップし、テーブルには2人分の料理がきちんと並んでいる――これは、どう見ても、背後に若い女性がいるのではないか、と勘繰られます。

 その人の家族関係がどうなっているかわかりませんが、不適切な人間関係のゴルフだったら、誰かが告げ口をする可能性も......。

「ちょっとぉ、奥さん! お宅のご主人、若い女性とリゾートに行っているみたいよぉ~。ネットで流れていたわぁ~」なんて、近所のクリーニング屋のおばちゃんに言われてみなさい。もう生き地獄ですぜ。

 実際には、そんなことは滅多にありませんが、いいことがあっても、SNSではハシャギすぎないこと。肝に銘じておきましょう。

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