【木村和久連載】ゴルフとSNSの微妙な関係。思わぬ問題も起こりうる (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 最初は、申請されて「ゴルフ関係者だな」「共通の知り合いが多いな」と思って気軽に応じていたのですが、気づくとゴルフのうまい人ばかり。その分、日々さりげない腕前自慢を見せつけられています。

 本来、お互いに友だちと思っているなら、こっちのつぶやきにも「いいね」をくれてもよろしいんじゃないですか。こっちの書き込みをスルーしておいて、ただ延々とラウンド自慢を見せられる......なんだかなぁって思います。ほんと最近、こういうパターンが増えてきました。

 SNSは友だち申請されたほうが、立場が有利って思うでしょ? 相手から「友だちになってください」とリクエストしてくるのだから。で、こっちも「よしよし、そう言うなら、友だちになってあげよう」となるわけじゃないですか。

 でも、実際は逆で、友だち申請してきた人が、毎日自分の自慢話を送りつけてきて、こっちはそれを、なかば強制的に見ざるを得ないのです。おかげで、友だち申請されたほうがストレスをためるって、理解に苦しみます。

 結局、会ったことのない友だちが増えても困ります。目下、友だちの断捨離をしようか、考えています。

(3)使いでのあるSNSとは
 よくSNSで、「明日、茨城のコースで2人足りないので、来られる人はいませんか?」みたいなのがあり、こういうのはなかなか便利だと思います。人見知りなので行きませんが、ネット世代の方は気軽にどんどん参加するんでしょうね。

 最近は、コンペの案内などもSNSで一斉配信されてきます。「来るの? 来ないの?」といった感じで、御用聞きみたいな扱いを受けるのは、ちょっとシャクにさわります。まあ、返事も"参加"にチェックをつけるだけなんですけど、なんか味気ない気がしますよね。

 ゴルフコンペって、上質な封筒に書かれた『招待状』が届いて初めて、「大きなコンペに呼ばれた!」って思うわけです。そういうワクワクした高揚感、セレブ感は、最近ほとんど味わったことがないですね。

 便利だけど、味わいがない。これが、SNS時代のコンペなのでしょう。

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