【木村和久連載】ゴルフ界に衝撃!20代若者が不要に思うベスト10 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 だいたい、今は「人脈作り」という言葉さえ、お笑い芸人の闇営業問題でNGワード化していますからね。過去の不祥事でも、「ゴルフコンペで知り合った人脈」から、ニュースネタになることが時々ありました。

 そもそも、派手なゴルフコンペで、お笑い芸人が司会をしている場合、正規に事務所を通しているのか、甚だ疑問です。昔は、「すごいなぁ~、芸能人が司会をやってる~」でしたが、今では「あいつ、闇営業じゃないの?」なんていう扱いです。ほんと、コンペの営業仕事も"受難の時代"になりました。

 ゴルフって、社交的なイメージがある反面、現実は相当排他的です。名門倶楽部に入りたいなら、お金を貯めて、メンバーとのコネを作って、そこから紹介してもらいなさい、ですから。メンタルがさほど強くない若者には、ついていけない世界だと思います。

 けど、このアンケートを見てショックを受けているのは、我々ゴルフに関わる仕事をしている人たちのみ、です。この記事を読んでいるプレーヤーのみなさんは、むしろ「後ろの世代がやらないのだから、コースはガラガラになって、プレーフィーも安くなってよろしい」くらいに思っているかもしれませんね。

 もうこうなったら、開き直りましょう。

 太宰治の小説『斜陽』よろしく、滅びの文化として、ゴルフの使命を全うしようではありませんか。戦後の貴族階級の没落と同様、威厳とプライドを持って、ゴルフ文化を燃焼させましょうか。

 開き直りついでに、いろいろと考えてみました。こんなのはどうでしょうか。どうせ、滅びゆくなら、豪快にいっちゃいましょう!

●オヤジがゴルフ場で必要なもの
・大浴場
・バイキングランチ
・スルーザグリーン6インチプレース
・雨の日半額料金
・クラブバスの送迎

 どうです? ラウンドでは6インチ動かしてもいい、という甘いルール。あとは、自分の都合のいい、居心地のいい設備とサービス。オヤジにとって、ゴルフは究極の居心地のいいレジャーなんですよね。

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