【木村和久連載】令和の始まりに、
30年後のゴルフ界を想像してみる

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第209回

 新しい元号となったので、ゴルフ関連の出来事について、あらためて見つめ直してみましょう。

 ということで、令和時代がどれくらい続くかわかりませんが、ざっくりと今後30年間の、日本のゴルフ界を予想してみたいと思います。

 30年後と言えば、私は90歳。生きているのか、ボケているのか謎ですが、おそらくゴルフは引退しているでしょう。

 だいたい80歳を過ぎて、健康かつ、自由に使えるお小遣いがあれば、それはもう人生の勝者です。すでに人生を存分に楽しんだはずで、それ以上はまさしく余生かな、です。

 そもそもゴルフって、つまらなくなったら終わりです。だって、趣味ですもん。

 ともあれ、これからの30年間、ゴルフ人気を持続させるにはどうしたらいいか。時代の流れを予測しつつ、思い当たることを列挙してみました。

 まずは、これです。

(1)高反発クラブの解禁
 高反発クラブは現在、プレイベートラウンドでは黙認されていますが、今後はアマチュアのクラブ競技などでも、認められるようになるんじゃないですか。

 もちろん倶楽部ごとの個別対応になりますが、大手ゴルフチェーンによる主導で、クラブ競技のハンデ戦のみ使用可能とか、50歳以上かつハンデ15以上は可能とか、制限を設けて解禁にする――そうなる気がしています。

「飛ばないなら(距離が)短いティーグラウンドから打て」と言う方がいますが、やっぱりみんなと一緒のところから打ちたいじゃないですか。そこで、高反発クラブを解禁。そのほうがゴルフ人気は高まりますし、同時にクラブも売れれば、業界も潤います。

(2)R&AとUSGAが2度目のルール大改定
 30年もの時間があれば、R&A(英国ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)による、大幅なルール改定がもう1回ぐらいあってもおかしくないです。

 今度の改革は、ズバリ「プロとアマのレギュレーションを分ける」ものだと思います。

 今回の改定でも、アベレージアマチュアは最大スコアを決められるといったアマチュア用のルールができましたが、これがもっと明文化され、より簡略化されたルールになるのではないでしょうか。

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