【木村和久連載】日本式ゴルフの
温故知新。2グリーンが意外に好評だ

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 雨の日だって、炎天下の猛暑日だって、乗用カートに乗っていれば、なんとかしのげます。そうした寒暖差の激しさもあって、日本のコースはアップダウンが多いですから、乗用カートに乗ってラウンドするのが望ましいと思います。

 いまだ、ラウンドは「歩きのみ」と言っている名門コースもあります。でも、時代の流れか、そうしたコースでもオプションで乗用カートを導入しているのが現状です。やはり、お年寄りのメンバーさんから、リクエストが入るんでしょうね。

●おばちゃんキャディー
 アメリカはセルフプレー全盛、英国では男性キャディーが多いです。おばちゃんキャディーを大量に雇っているのは、日本だけかなぁ。アジアの他の国もキャディーは多いですが、男女同じぐらいいますからね。

 個人的にはセルフプレー派ですが、キャディー付きでも不満はありません。同伴メンバーに偉い人がいたりすると、キャディーさんをあてがえば、何かと楽ですし。

 おおよそ、偉い人はよくボールをなくします。そのつど、みんなで探すのなら、キャディーさんが"専属"で付いてもらったほうが助かります。

 あと、知らないメンバーと回る時に間が持つ、という利点もあります。キャディーさんと会話をしていれば、ピリピリしませんし。

 けど、キャディーフィーは平等に払いますから、本音を言えば、キャディーさんをたくさん使った者勝ちだな、と思いますね。

 どうです、"日本式ゴルフ"も案外優秀じゃないですか。この文化を大切に守って、後世に伝えていきたいですね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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