【木村和久連載】ゴルフと車の運転。その引退時期を考察してみる (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 同時に、嫌なことを思い出すのもアリです。嫌いな上司にいじめられたこととか思い出して、「あいつより、先には死ねない」と思うと、シャキッとします......って、ほんまかいな。

(3)相乗り
 最近、年配のゴルファーは若者を連れて一緒にゴルフをしています。

 そういう年配の方は、やたら若者を可愛がって、「今度、うちのコースに遊びに来ないか。昼メシ、おごってやるぞ。オレのベンツも運転させてやるから」などと甘い言葉を言って誘うのです。要は、若者を運転手代わりに使いたいわけですな。

 まあでも、お礼に福沢諭吉1枚ぐらいもらえたりすれば、「それもありかな」と思う若者は、結構いるみたいですよ。

 通常は、知り合い同士、一緒に相乗りすればいいことです。それで、交互に運転して帰ってくれば、なんとか家に戻ることができます。みなさん、そうやって工夫して、過労運転をできる限り防いでいるのです。

(4)ゴルフでも叩き出した
 コンスタントに100切りプレーしていたのに、最近になって、平気で110ぐらい叩くようになった――これは、明らかな老化です。

 その原因が、飛びすぎてOBを連発して、とかならマシですが、ケアレスミスが多い、となると問題です。たとえば......。

・クラブの番手選びを間違える。
・自らマークしたグリーンマーカーを見つけられない。
・ドライバーであらぬ方向に打ったのに「ファー」が言えなかった。
・打順をよく間違える。
・ぼやっと歩いていて、ボールに当たりそうになった。

 こうしたことが頻繁に起きて、平均スコアが10以上悪くなったら、まさしく"危険信号"です。ゴルフが満足にプレーできていないのですから。

 ということは、車の運転もまともにできていないのかも......。過労運転どうこうではなく、車の運転自体、そろそろ潮時であると思ったほうがいいでしょうね。

(5)誰かに「引退勧告」を頼んでおく
(4)のような状態になったら、過労運転防止というより、車の運転も、ゴルフもやめなければいけない時期に近づいていると言えるでしょう。

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