【木村和久連載】ゴルフ会員権、今こそ買うべきか、買わざるべきか (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

・友だちを本当に誘うのか?
 昔、南総CCの会員だった時は、確か1組予約して友だちとラウンドしていました。しかも、毎月のように。でもそれは、まだゴルフの予約が困難な時代で、もの珍しかったこともあるでしょう。

 また、鶴舞CCのメンバー時代は、自らが競技志向で、友だちを誘ってプレーすることはほとんどありませんでした。

 そこでもし今、どこぞのメンバーになったとしたら、知り合いを呼ぶのか?

 それは、甚だ疑問ですね......。

 だって、人を誘うのが面倒くさいですから。「あいつは金がないから、昼メシをおごらなきゃならない」とか、「あいつは、誘っても感謝の気持ちがない」とか、いろいろとあって。

 まあでも、そもそも友だちが少ないですから......って、だったら余計に会員権なんて買うなっていうの。

・スケジュールがない
 現在、仕事とお呼ばれのゴルフで、結構スケジュールが埋まっているのが現実です。はたしてここに、新たなホームコースのスケジュールを入れることができるのか?

 これまた、甚だ疑問です。

 そういえば、鶴舞CCの会員をやめる時も、最後はほとんど行かなくなっていました。それで、やめたんですよね。

 とまあ、いろいろと考えてみたのですが、もしゴルフ会員権を買うなら、実用面は考慮しないでしょうね。スケジュール調整が難しいですから。

 だったら、「使いようがないんじゃん」って思うでしょ。そうです、要は単なる見栄です。

 あぁ~、でもなんか、どっかのコースのメンバーになって、老後はそこに通う夢が捨て切れないんです。すでに、老後の年齢なんですけどね。

 そこでまた、人生を引退する年齢になって、新たなローンを組んでどうする?って、悩んだりして......。

 そんなこんなで、頭の中でいろいろと妄想を交えて考えているときが楽しいかな......って、どれ、原稿を1本書いたら、ゴルフの会員権相場表を見るとしますかね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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