【木村和久連載】ゴルフ会員権、今こそ買うべきか、買わざるべきか (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 たとえば、軽井沢にある大浅間ゴルフクラブはどうでしょう。三井系の由緒ある名門リゾートコースとして、磐石の地位を築いています。ただし、4月~11月の間しか使えません。

 けど、今となっては、その使えないことがメリットです。冬の間はコースに行かなくていいのですから。

 それに、名門コースは提携コースが多いのが特徴です。大浅間GCなら、千葉カントリークラブなど、名門コースがいくつか利用できるメリットがあります。これで、300万円ちょっとの相場は安いな、と。

 なぜか、最後は会員権業者の営業トーク的になってしまいましたが、以上がゴルフ会員権を「買う」派としての意見です。

 では引き続き、今度はゴルフ会員権は「いらない」と言う、もうひとりの悪魔の囁きです。

◆ゴルフ会員権を「買わない」派の言い分
・絶対使わない
 たとえば、先に触れた軽井沢にある大浅間GCの会員権を購入したとしますよね。じゃあ、ひとりで月例などに参加するのか?

 正直、新幹線に乗って月1回の競技会に行くなんて、今のスケジュールからして、ドタキャンするのが関の山。

 もし行くとしても、軽井沢であれば、軽井沢72ゴルフの年次会員(年会費のみで割引プレーができる。※新規の場合は入会金が必要)のほうが、競技会やコンペが山ほどあります。それで、いいじゃん、と思います。

 その他、三井の森軽井沢カントリー倶楽部とか、年次会員でも十分に楽しいのではないか、と。

・ひとり予約ランド
 これは、ひとりでもプレー前日に予約できるシステムです。『ひとり予約ランド』のおかげで、ホームコースならずとも、どこでもひとりでふらりと行って、ラウンドすることができます。

 だから、メンバーになって、ひとりでぷらっと出かけてコースで打つ、なんてことのために、高いゴルフ会員権を買うことは、もはやナンセンスです。

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