「石川遼は必ず復活できる」
タイガー・ウッズの元コーチらが断言

  • 吉田洋一郎●文 text by Yoshida Hiroichiro
  • photo by Getty images

 石川遼(27歳)が、アメリカPGAツアーメンバーの資格を失って1シーズンが過ぎた。

 昨年は主戦場を国内ツアーに移したが、未勝利。賞金ランキングは22位にとどまった。最終戦の日本シリーズJTカップで2位に入って「いよいよ復活か」と期待されたものの、年明けに海外で行なわれた3試合に出場して予選落ち2回。2日間のツアー外競技、日神カップ千葉オープンでは連覇を果たしたが、同じく2日間のツアー外競技、岐阜オープンクラシックでは予選落ちと、いまだ完全復調には至っていない。

 ここ数年のプレーぶりに、かつて日本ツアーを盛り上げた頃の期待感や輝きはない。20代半ばにして、石川はキャリアの大きな壁にぶち当たっている。

石川遼は再び世界で羽ばたくことができるか石川遼は再び世界で羽ばたくことができるか そんな石川と同様、世界のトップツアーにおいても、若くして成功と挫折を味わった選手がいる。2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得し、その後、世界ランキング1位にもなったジャスティン・ローズ(38歳/イングランド)だ。

 ローズは17歳のとき、アマチュアとして出場した全英オープン(1998年)で4位に入って一躍脚光を浴びた。その直後、ローズは石川と同じように10代(17歳)で即プロ入り。その活躍が大いに期待された。

 しかし、プロ入り後のローズは、優勝どころか、17試合連続予選落ちを喫するなどして、欧州ツアーでのシード権獲得さえ果たせなかった。15歳のアマチュアでプロツアーを制し、プロ入りした翌年も勝利を挙げている石川に比べると、ローズはかなり早いタイミングでキャリアの壁が訪れたと言える。

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