松山英樹、2日目のチャージは不発。肝心なところで再発した不安材料 (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●取材・文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 それでも、松山は粘り強いゴルフを続けて、最終ホールで残り168ヤードのセカンドショットをピン左3mにつけた。それを沈めて、この日は「70」。通算1オーバーでホールアウトした。

 ラウンド後、松山は「もう少し、グリーンに上る前にしっかり勝負できないと話にならない」と、パッティングよりも、やはりショットの精度の不安材料を解消したいと言っていた。

 インタビューが終わると、松山は練習場へ。ただひとり、いちばん右側で黙々と打球練習に専念していた。

 松山が求めているものは当然、優勝争いの渦の中に入れるポジションである。そこに向けて、今の状態で何が足りていないのか、十分に承知している。

 残り2日間を戦い抜くためには、何としてでも"グリーン上の勝負"というところまで、ショットの精度を取り戻したい――そんな必死の思いが、薄暗い練習場の姿から垣間見えた。

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