【木村和久連載】真夏の東京五輪。ゴルフ観戦の問題点は解決済みか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

ホームアドバンテージが少しでもあるといいんですけどね...ホームアドバンテージが少しでもあるといいんですけどね... けど、おそらくそんなことはやっていないでしょう。単に世界の名コースと比較して、そん色ないレベルにまでクオリティを引き上げる――そのことで、頭がいっぱいなはずです。

 ただそうやって、世界レベルに上げていけばいくほど、日本の選手にとっては不利なんですけど......。まさに島国の"カッペ根性"の成せる業ですね。

 こうなったら、今からでも川奈ホテルゴルフコースに変えるとか、妙案はいっぱいあります。川奈GCは、チャールズ・ヒュー・アリソン設計で、『世界のベストコース100』の常連ですから、誰も文句は言わないでしょう。

 そこのグリーンは、なんと高麗。癖があって、読みにくいです。加えて、風も強く、それを読むのは難しいです。同コースに馴染みがある日本の選手に比べて、海外の選手はその対応に苦慮するはずです。

 ぜひ、川奈GCでやって、日本の選手に金メダルを! と思うんですけどね。まあ、現実的には難しいでしょうね......。

 もはや霞ヶ関CCで開催するのは仕方がないです。そこは諦めようと思うのですが、あらためて問題になるのは、ギャラリー対策です。

 猛暑日の縁天下に、2万人規模の集客を目論んでいる、というのはどうかと思います。しかも、1日の観戦チケットを1万円(※男女決勝ラウンド。予選ラウンドは7000円)で販売するって、アホかもう。

 私なら、1万円もらっても真夏の霞ヶ関CCの試合観戦には行きたくありません。だって、猛暑で阿鼻叫喚の地獄絵図になるのが見えていますから。

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