【木村和久連載】プロも惑う新ルール。アマチュアならこんなのもアリ (2ページ目)
ただ、そういったアベレージゴルファーにも、新ルールの波は大きく押し寄せてきています。
如実に変わったのは、パターを打つとき、ピンを立てたままでいい、という解釈です。新ルールが施行されたばかりの1月頃は、まだ「(ピンを立てたまま)やったほうがいいよ。カップに入る確率が高まるし、進行もスムーズになるから」くらいの雰囲気だったのが、3月に入ると、ピンを立ててパットを打つのが当たり前、という状況になってきました。
私の知り合いは全員、100%ピンを立てたまま、パターを打っています。ときどき、「ホントはピンを外して打ちたいんだよね。とくに短い距離は」と納得しないでやっている方もいますが、"ピン立てパター打ち"の流れに逆らえず、しぶしぶ承諾してやっているようです。
おそらく、今後はこうした流れになっていくのでしょう。
ただ、ゴルフ場全体を見渡した場合、まだまだピンを抜いてパターを打っている人のほうが多いのが現状です。アマチュアゴルファーがみんな、ゴルフ雑誌などを読んで勉強し、啓蒙活動に勤しんでいるわけではないですしね。
だからでしょうか、ピンを抜いてパターを打っている組は、相対的にプレーが遅く感じます。加えて、オーケーのような距離でも打たせているのは解せません。が、だいたいそういうパーティーは、ニギリを真剣にやっているのでしょう。ゆえに、イライラしても、外野は余計なことを言えないのです。
続いてOBの処置ですが、OBと思しき場所から2打罰で打ち直すことは、従来もやっていたので違和感はありません。でも、打ち直す場所が、OBの境界線を横切ったと推定される地点とホールに近づかないフェアウェーエッジ地点の間、さらにそのフェアウェーエッジ地点から内側に2クラブレングス以内(※従来のローカルルールは、ボールが横切ったと推定されるOBの境界線から2クラブレングス)、ということに気づいていない人が多いです。
これを情報として告げると、みんな喜んで「えっ、そうなの? 楽だわ~」と言ってフェアウェーから打ち直します。アマチュアにとっては、非常に喜ばれるルールです。
2 / 4