【木村和久連載】こんな人はイヤだ。一緒に回りたくない「あるある」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ドライバーでバシーンと打ちました。こっちも途中までボールの行方を見ていましたが、OBになるような球ではありません。たぶんラフにあるでしょうと思って歩き出すや、その方はさらに先のほうにズンズン歩いていってボールを探していらっしゃる。

 それで、こっちも「ボール、ないんですかぁ~? ここらへんですか?」と聞きながら、捜索隊に加わります。それにしても、だいぶ先を探しているような気がして、「距離的にはこんな感じですか?」と聞くと、「当たりがよかったから、220ヤードぐらい飛んだかな」と、その方はのたまう。

 本人がそう言うなら、仕方がないです。その220ヤード地点を探し回りますが、一向に見つかりません。

 そうして、「やっぱり、おかしいなぁ~。さっきの感じだと、180ヤードがいいとこだよな」と、こっちは思うわけです。それで、170ヤード地点まで戻ってラフを探してみると、しっかりボールがあるじゃないですか。

「ありましたよ~、だいぶ手前ですねぇ~」と言うや、「え~、そんな前なの~? 木に当たったんじゃないか。いやいや、ご迷惑をかけまして申し訳ない」とその方。姿勢は謙虚なのです。

 そんでまた、その方は次のホールでも見失うわけがないラフにズドン。懲りもせず、220ヤード地点を探しています......。これ、毎ホールやられたら、たまんないっす。

 いい加減、自分の飛距離を冷静に見つめ直してね。ほんと、飛んでないんだから。

◆「オーケー」と、一度も発しないヤツ
 どう見てもオーケーの距離であっても、「オーケー」と言わない人がいます。別に意地悪をしているわけじゃありません。状況はこうです。

 いつも「オーケー」を言う同伴メンバーがトイレに行くからと、そのホールは早上がりしていきました。残されたのは、ビギナーの若者。ゆえに、ルールやマナーは詳しくありません。

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