【木村和久連載】ゴルフライフ。メンバーとビジター、どっちが得か (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(4)メンバーライフのメリット
 メンバーは、単に"会員になった"というだけでなく、目に見えないいろんなメリットがあります。

 わかりやすい例を挙げると、クラブ競技に参加できます。クラブチャンピオン選手権はスクラッチ競技ですが、ハンデ戦の月例競技や理事長杯もありますから、さほどうまくなくても、クラブ競技は十分楽しいのです。

 おそらく、各々のクラブのメンバーは、年収や社会的地位が似ている人が多いと思います。そういう人たちと、ハンデをいただきながら切磋琢磨することによって、そこで親友に出会えることもあるかもしれません。

 私も千葉の2つのコースでメンバーライフを経験しましたが、8割はいい人に出会って、楽しい思いをさせていただきました。残り2割は、「なんだコイツ? 上から目線で言ってきやがって」という、ちょっとムカつくヤツもいましたかね......。

 結局、メンバーライフというのは、お互いの地位やポジションをマウンティングする場所ですから、全員が下手に出てくるとは限らないのです。最初から「ようやく、あなたもメンバーになれましたね」と、上目線で語ってくる重鎮もいます。

メンバーになれば、いろいろな方との出会いがありますが...メンバーになれば、いろいろな方との出会いがありますが... 昔、銀座のクラブに、ホステスになる前に知り合っていた可愛い子がいたのですが、再三呼び出しにあって、しぶしぶクラブに行ってみると、「ようやく、あなたもこういう高いお店に来られるようになったわね」と言われて、ギャフンですよ。別にこっちは、ただ金をふんだくるだけの店に来て、「うれしくないわい」と思いましたけど。

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