2019年、ゴルフ界は新時代に突入。ルール変更で何がどう変わるか (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 その他のルール改正で、最も多くのプロが歓迎しているのは、アドレス方向などの確認のために、キャディーが後方に立つことを禁止したことだ。

 女子プロの試合などではよく見られた光景で、現行のルールでは、プレーヤーの後方に立つキャディーは、ショットを打つまでの間にその場所を離れればよかったが、新ルールでは、プレーヤーがアドレスに入ったところで、キャディーが後方に立つことはできなくなる。それは、ショットのみならず、グリーン上でも同様で、違反すれば2打罰となる。

 この新ルールについては、元女子世界ランキング1位のステーシー・ルイス(アメリカ)も大いに賛同している。

「クラブ(のフェース)、体の向きとともに、打ちたい飛行線に向けられるのは、ゴルフの能力として大きな要素のひとつ。それは、他の力を借りるべきものではない。ルーティンを変えなければいけないプロがたくさん出てくるだろうけど、このルール改正は素晴らしいことだと思う」

 また、新ルールにおいて、一般的に最も評判が悪いのは、ラウンド中に損傷したクラブを、それがどんな理由で損傷したとしても、そのまま使用することや修理することが許されるようになったこと。要するに、プレー中に怒って、クラブを叩き付けるなどして損傷した場合、現行のルールではそのクラブは使用不可になっていたが、新ルールでは遅延がなければ、怒って壊したクラブでも修復して使用していいことになる。

 これには、「このルールは改悪!」とツィートするゴルフファンが殺到している。主な理由としては、「プロはアマチュアのお手本であってほしい。特に怒りを露わにしてクラブを壊すようなプロが増えると、ジュニアへの影響が心配だ」という意見だ。

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