2019年、ゴルフ界は新時代に突入。ルール変更で何がどう変わるか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そんななか、施行直前のプロたちの反応はさまざまだ。ツイッターなどのSNSではちょっとした論争があちこちで起こっているが、そのなかでも、特にプロのトーナメントで影響がありそうなルールを検証してみたい。

 まずは、グリーン上。自分のライン上にあるグリーンの損傷について、これまではスパイクマーク(足跡などでついたキズ)の修復は禁じられていた。それが、今回の改正でOKとなり、「(スパイクマークによって)ライン上の芝目などが立っているので、それに当たるとどちらに(ボールが)切れるかわからなかった」という、今まで選手たちが抱えていた不安は解消されることになる。

 スパイクマークの修復禁止は、もともとプロの間でも「馬鹿げたルールのひとつ」と酷評されてきただけに、このルール改正には多くのプロが歓迎している。

 ただその一方で、「数あるスパイクマークを直していると、さらなるスロープレーにつながるのではないか」(ジム・フューリック/アメリカ)といった懸念の声も挙がっている。

 グリーン上ではもうひとつ、ピン(旗竿)を差したままパッティングができるようになる。これで、これまでのようにキャディーがピンを抜いたり、差したりする必要もなくなって、当然時間の短縮につながるだろう。

 これについては、こんな見解も示されている。ピンを差したままパットを打つと、カップインする確率が高まり、「平均スコアのアップにつながる」というものだ。そうした狙いもあってか、すでにブライソン・デシャンボー(アメリカ)は「僕は可能な限り、ピンを差したままパット打つ」と表明。実際にスコアアップにつながるのか、注目される。

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