本当に一番強いのは誰なんだ。
世界ランク1位の争いに疑問の声

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 初代1位に就いたのは、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)、2位はセベ・バレステロス(スペイン)。世界中で開催されているゴルフツアーがポイント対象となっており、そこにはもちろん日本ツアーも入っていて、中嶋常幸が初代ランキングの7位に入った。

 その後、ポイントの加算システムについては何度も変更されてきた。結果が反映される期間は、当初4年から3年、2年と短くなっていき、直近の成績がより高く評価されるようになる。さらに、強い選手(ランキングの上位選手)が多く出場している大会で上位に入ると、より高ポイントを獲得できるようになっていった。

 そして、1996年から現行の直近2年間での成績が有効となり、今ではこの世界ランキングによって、マスターズをはじめとするメジャー大会や、WGCなどの出場資格が得られるようになっている。

「(世界ランキングは)決して完璧なシステムではない。ゆえにそのつど、いいと思われる方向に改良されている」

 そう語るのは、ジェイ・モナハンPGAツアー会長。今後も何かしら問題が浮上すれば、柔軟に対応して改良されていくことだろう。

 何はともあれ、現在の世界ランキングにおける僅差の争いは、2019年序盤も続いていくに違いない。そうして、いつかは誰かが抜きん出て、不動の王者として君臨する日が来るかもしれない。

 いずれにせよ、来年以降も王者争いは必見だ。それが、ファンにとって面白い争いであることを期待したい。

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