【木村和久連載】ZOZO前澤氏には感謝。
ジリ貧の男子ツアーを救え

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 同大会は「ZOZOチャンピオンシップ」と称され、来年の10月(24日~27日)に開催されるそうです。舞台となるのは、前澤社長の出身地である千葉県の習志野カントリークラブ。そこに、タイガー・ウッズをはじめ、PGAツアーで活躍するスター選手が集結し、さらに同ツアーで奮闘する松山選手はもちろん、日本ツアーで戦う日本人選手が何人か出場して"日米決戦"になれば、面白くなるでしょうね。

 ゴルフに限らず、アメリカの人気スポーツが海外で公式試合を行なうことは珍しいことではありません。メジャーリーグの試合はこれまでも日本で開催されたことがありますし、来年3月にもマリナーズとアスレチックスの試合が東京ドームで行なわれ、イチロー選手がメジャーリーガーとして凱旋する予定ですからね。

 ただ、向こうから「来たい」と言うのであれば、受け入れは比較的容易だと思うのですが、こちらからPGAツアーを呼ぶとなると、なかなか大変だったのではないでしょうか。とりわけ問題となるのは、多額の費用だったと思います。まあでも、そこは月旅行に500億円をかける方ですから、PGAツアーの招聘資金ぐらい、ポケットマネーで出せてしまったんでしょうかね。

 何にしても、PGAツアーはすでに中国と韓国では開催されており、今回の日本開催はだいぶ遅いタイミングだったのです。もし前澤社長ががんばらなかったら、日本の男子ツアーの地盤沈下は、もっと激しかったはず。そういう意味でも、前澤社長に感謝ですね。

 これで、日本でのPGAツアーが盛り上がって大成功を収めれば、前澤氏の株は確実に上昇。月への旅行も、たくさんのアーティストや彼女を連れて行きやすくなるんじゃないですか。

 今から来年の開催が本当に楽しみですが、できることなら、復活したタイガー・ウッズの雄姿を見たいです。それは多くのファンも望んでいると思いますから、ぜひとも来日してほしいですね。

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